誰でも簡単操作!分身ロボットOriHimeオリヒメの操作体験

 

こんにちは!JIZAIE blog編集部です。

JIZAIE blogでは、世の中にある自在化技術を紹介しています。

過去の記事では、自在化の社会実装の一例である分身ロボットカフェでの接客体験について紹介をしました。
分身ロボットカフェOriHimeのパイロットのみなさんの接客は、遠隔で操作されていることを忘れるくらい自然なコミュニケーションが取れたことが印象的でした。

分身ロボットカフェでは、ロボットの接客を受けるだけではなく、OriHimeの操作を実際に体験することができます。
今回は、遠隔で違和感のない接客を実現するOriHimeの操作方法に迫ってみたいと思います!

分身ロボットOhiHime(オリヒメ)とは

分身ロボットOriHime(オリヒメ)は、外出困難者や遠出が難しい場合において、遠隔でコミュニケーションが行えるカメラとマイク、スピーカーを搭載したロボット。
このOriHimeは、人工知能(AI)ではなく、人が操作をすることで動きます。

OriHimeや、分身ロボットカフェDAWNについては過去の記事でも紹介をしていますのでぜひご覧ください。

OhiHime(オリヒメ)で何ができるのか

OriHimeは人と同じように首を動かせるため、固定されたカメラと比較して見える範囲も広範囲。まわりを見渡しながら会話が可能です。
わかりやすい画面で、身振り手振りなどの「豊かな感情表現」ができるので感情が伝わりやすいと言えます。

アプリ画面で操作を行いOriHimeの顔や腕を動かすことで、「話す」コミュニケーションだけでなく、身振り手振りなどの豊かな感情表現が簡単にでき、相手の近くにいるような感覚で双方向のコミュニケーションが行えます。

物販コーナーでの操作体験

OriHimeパイロット体験コーナーの様子

分身ロボットフェ入口の向かって左手の物販コーナーに、OriHimeの操作体験コーナーがあります。
あらかじめアプリがインストールされたタブレットやOriHimeの初期設定がしてあるので、すぐに操作が可能です。

タブレット内には、OriHime視点の景色が表示されます。

操作方法は以下の通り。

  • マイクボタンのON/OFFで音声の設定。
    タブレット上でマイクをONにした状態で話すと、OriHimeから声が聞こえてきます。
  • 画面下の左右の円をスワイプすると、OriHimeの左右の腕を動かすことができます。
  • 画面右側の「モーションボタン」をタップすると、OriHimeがボタンに応じた動きをします。
    モーションボタンを下にスクロールすると他のモーションも登録されていて、様々な挙動で感情表現ができる形になっていました。
  • 画面右上にある「ジェスチャーボタン」をONにすると、タブレットの動きに合わせてOriHimeの首が動きます。
    首を動かすと視野が変わるので、幅広い視野を確認できます。

 

モーションボタン押下時のOriHimeの動作(公式YouTube 参照)

初めのうちはそれぞれの操作が別々になってしまいますが、慣れてくると会話をしながらリアクションをすることも可能になります。

体験してどうだったか

操作が簡単なこと、思っていたよりも視野が広いことが印象的でした。
本来は遠隔操作をする人の手元に「タブレット」があり、OriHimeロボットはコミュニケーションをしたい相手のそばに設置されます。
自分が操作したOriHimeの様子を見ることができるのも、体験コーナーならではの経験でした。

一般的な頷きや手を上げるモーションに限らず「なんでやねん」といったツッコミのモーションが設定されていたり、愛着が湧く工夫がなされていると感じます。

またOriHimeのデザインは、喜怒哀楽様々に見えてくる能面を参考にしているそう。
操作するパイロットによって様々な個性が出る点も、その人が存在する感覚になれる理由ではないでしょうか。

直感で操作ができることに加え、遠隔にいても距離を感じないコミュニケーションができる設計になっていることが多くの方に利用されている理由の一つであると感じました。

最後に

今回は、分身ロボットOriHime(オリヒメ)の使い方やその感想を紹介をしました。
OriHimeの開発・提供を手掛ける株式会社オリィ研究所では、テクノロジーによる人々の新しい社会参加の形の実現を目指し、OriHimeの他、様々なプロダクトを開発しています。
様々な理由で外出困難な方がインターネットやデバイスを通じて、その場にいるのと同じ感覚でコミュニケーションをとることや働くことを可能にしています。
テクノロジーにより人間ができることの幅を広げられる、改めて素晴らしい研究であると感じます。

参考:遠隔コミュニケーションロボット「分身ロボットOriHime(オリヒメ)個人向け」

 


 

JIZAIE blogを運営する株式会社ジザイエでは「すべての人が時空を超えて働ける世界へ」というミッションを掲げ新規事業開発・運営や産学連携事業推進、受託開発を行っております。
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hiromin
ライター

hiromin

自社サービスや受託開発のwebディレクターやQAとして活動。jizaie blogでOriHimeカフェの取材や稲見研究室への見学に行ったことをきっかけに「自在化身体技術」への興味が強くなりました。趣味は映画鑑賞や新しいものを体験することです。

nkz
監修者

nkz

SNS開発・運営スタートアップ企業で、コンテンツディレクターの経験あり。ガジェットや電子楽器・DJ機器をいじるのが好き。興味が湧いたら、とりあえず現場に行ってみたり、本を読んでみたりするタイプ。最新のテクノロジーの話題や新製品のニュースで、少し先の未来を妄想するのが趣味です。

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