テレプレゼンスとは?テレプレゼンスの事例をご紹介!

近年、テレビ会議や採用面接、社内研修など、さまざまな活動がオンライン化される中で、「テレプレゼンス」が注目されています。
本記事では、テレプレゼンスとは何か、テレプレゼンスを活用したシステムの事例をご紹介します。

テレプレゼンスとは?

(英:Telepresence)

実際には対面していない遠隔地にいる者同士が、まるで対面しているかのような臨場感を味わえる技術のことを言います。

例えば、高品質の音声や高解像度の映像と大型ディスプレイを利用したテレビ会議システムや、
遠隔地からまるで自分自身の身体であるかのように操作し、感覚を体感できるロボットなどがあります。

 

テレプレゼンスシステムの事例

OriHime(オリヒメ)

「分身ロボットOriHime」は、様々な理由によって行きたいところにいけない人のもう一つの身体、分身ロボットです。
株式会社オリィ研究所が、人々の社会参加を妨げている課題を克服するために開発しました。
例えば、教室に登校することができない児童・生徒の代わりに分身ロボットOrihimeが教室で授業に出席してくれたり、出社できない方の代わりに職場にいてくれたりします。


〈 主な特徴 〉

  • ボタンひとつでログイン可能
  • 身振り手振りなどの豊かな感情表現
  • 「存在感」を伝えることができる
  • 「同じ時間と空間をすごす」という価値を提供

 

JIZAIE blog編集部では、実際にOriHimeの接客や操縦を体験できる「分身ロボットカフェDAWN ver.β 」を訪問し、接客や操縦を体験してきました。
その際の記事を投稿しておりますので、以下も記事を参照してみてください。

接客体験:自宅から遠隔で接客?!分身ロボットカフェDAWNのOriHimeの接客体験
操縦体験:誰でも簡単操作!分身ロボットOriHimeオリヒメの操作体験

参考:OriHime

 

T-Leap

「T-Leap」は360 度カメラとマイク、スピーカーが一体となったモジュールを装着した人(屋外探索者)の情報を、遠隔にいる人(遠隔接続者)にリアルタイムで繋ぐテレプレゼンスシステムです。
東京大学 先端科学技術研究センター身体情報学分野 稲見・門内研究室が研究を進めており、我々、JIZAIE blogを運営する株式会社ジザイエも研究開発メンバーとして携わっています。

屋外探索者は、肩にT-Leapモジュールを装着します。
遠隔接続者は、スマホやタブレット、パソコンのWebブラウザから専用のWebアプリケーションを通して360度カメラのリアルタイム映像を見ることができ、マイクとスピーカーによりモジュール装着者やその周りにいる人と音声会話も可能です。送られてきた360度カメラの映像は、マウスの操作で自由に視点を変えることができます。
海外など離れた場所のバーチャル観光や、買い物代行などでの活用が検討されています。

 

〈 主な特徴 〉

  • リアルタイム全天球映像。全方位映像の中から視聴者がみたい方向に任意で切り替え可能
  • 遠隔接続者は、複数の屋外探検者を切り替えながら同時体験可能
  • 閲覧するブラウザ上のインタフェースも、右にメイン画面、左にサブ画面(他の屋外探検者)を待機させ、いつでもメイン画面と交換可能
  • モジュールを装着した人と遠隔で双方向のコミュニケーションがリアルタイムで取れる

参考:T-Leap

 

Cisco TelePresence(シスコ テレプレゼンス)

「Cisco TelePresence」はシスコシステムズ合同会社が提供している、躍動感ある高精細ビデオと、クリアで立体感がある高品質オーディオによって、臨場感あふれた会議が実現できるテレビ会議システムです。

Cisco TelePresenceの特徴は、高品質な対面コミュニケーションです。
同じくシスコシステムズ合同会社の製品である「Web会議(Cisco Webex Meetings)」と相互接続し、遠隔地にいる方ともスムーズに会話ができます。

 

〈 主な特徴 〉

  • 高品質な音声
  • 自然でクリアな映像
  • タッチパネル方式での操作
  • スムーズなコンテンツ共有
  • 認証、暗号化による安全な会話

参考:Cisco

 

avatarin(アバターイン)

「アバターイン」は「移動」の課題を解決するために考えられた瞬間移動サービスです。
ANAグループのavatarin株式会社が提供しています。

ユーザーは、事前に予約した体験日時に、自宅やインターネットの接続可能な場所からWEBサイトにアクセスし操作アプリを起動することで、遠隔地にあるロボット「newme(ニューミー)」へ接続することができるので、実際に現地にいるガイドの案内を聴き、会話しながら施設見学などをすることが可能です。

 

〈 主な特徴 〉

  • 自分の意思で、好きなタイミングで遠隔地の空間を動きまわることができる
  • インターネットで遠隔地にある移動ロボットにアクセス可能
  • リアルタイムでコミュニケーションをとることができる

 

〈 アバター旅行体験一例 〉

  • 沖縄美ら海水族館  解説員が教える「サメの魅力」を知り尽くそう!
  • 沖縄美ら海水族館  夜の沖縄美ら海水族館を満喫しよう!アバターインナイト in サメ博士の部屋

参考:avatarin

 

LINKLET

Fairy Devices株式会社(フェアリーデバイセズ株式会社)の「LINKLET」は、現場作業をリアルタイムに遠隔で支援することができるLTE搭載ウェアラブルプロダクトです。

遠隔支援者は、現場作業者が肩に乗せ装着している超広角カメラと集音マイク、スピーカーが搭載されたウェアラブルデバイス「THINKLET」をまるで電話をかけるように呼び出します。​
ZoomやMicrosoft Teamsなどのビデオ会議システムと連携し、デバイスを装着した現場作業者の手を煩わせることなく現場の状況が確認できるので、同じ場所にいなくても問題解決など、現場作業の支援が可能です。

 

〈 主な特徴 〉

  • 人が見たままに撮影
  • 高解像度の静止画取得も可能
  • 肩に乗せるカメラ
  • Wi-Fiおよび4G LTEを搭載
  • 人が聴いたままに集音
  • 遠隔支援でもカメラ/マイクのミュート操作が可能
  • 簡単にZoom/Microsoft Teamsなどのビデオ会議に参加
  • 自分の視点を共有
  • 軽くて負担にならない

参考:LINKLET

 

テレプレゼンスの可能性

遠くにいる人とまるで対面しているかのような感覚を得られるテレプレゼンス技術は、新しいコミュニケーションの形や、働き方を作り出す可能性を秘めているのではないかと考えています。

我々、株式会社ジザイエがミッションとして掲げている「すべての人が時空を超えて働ける世界へ」。
ミッション達成に向け、今後もテレプレゼンスを活用したサービス開発に関わり続けていきます。

 

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haruka
ライター

haruka

QAとしてキャリアをスタート。複数プロジェクトを経験し、最近は受託開発のディレクターも経験させてもらってます。JIZAIE blogではディレクションを担当。映画やドラマ鑑賞が好き。スポーツ観戦もたまに。

nkz
監修者

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SNS開発・運営スタートアップ企業で、コンテンツディレクターの経験あり。ガジェットや電子楽器・DJ機器をいじるのが好き。興味が湧いたら、とりあえず現場に行ってみたり、本を読んでみたりするタイプ。最新のテクノロジーの話題や新製品のニュースで、少し先の未来を妄想するのが趣味です。

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