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【2022年注目】話題の360度カメラとは? メリット・おすすめ利用シーン・進化の歴史など一挙紹介

4K 以上の高画質テレビやVR機器等が一般に普及し、個人でも高品質な視聴体験が可能となった近年。Instagram・Youtubeといった画像・映像プラットフォームももはや当たり前のものとなり、個人でもクオリティの高い写真や映像を撮影したいというニーズは高まり続けています。
そんな中、これまでにない新しい映像や写真を撮影できる機器として注目されているのが「360度カメラ」です。

本記事では、「360度カメラ」の特徴やメリット、おすすめの利用シーンなどを紹介します。

 

360度カメラとは? 通常のカメラとの違いについて

360度カメラの特徴

360度カメラは、一言で表すと「自分を取り囲むすべての風景を一度に撮影できるカメラ」のことです。

目の前の景色はもちろん、背中側や足元といった通常は視界に入らない範囲も含めて一度に撮影されます(※)。
そのため見るだけで「その場にいる」気分になれるような、臨場感のある写真や映像を撮れることが特徴です。

※撮影できる範囲は機種によって異なります。

 

360度カメラと通常のカメラとの違い

一般的なカメラやスマートフォンのカメラでも、広範囲を撮影する「パノラマモード」等を搭載しているものがあります。
ですが、通常は撮影したい範囲に合わせて撮影者がカメラを動かすといった操作が必要で、簡単には撮影できない場合がほとんどです。

一方、360度カメラでは、180度以上の広角撮影が可能なレンズを搭載しているため、一度シャッターを押すだけで上下左右の全景が撮影されます。
例えば、周囲の人物や風景に動きがある状態でも違和感なく撮影できるので、より「瞬間を切り取った」ような写真や映像を作ることができます。

 

360度カメラの種類について:「全天球型」「半天球型」とは?

  • 全天球型
    超広角撮影可能なレンズを、本体の前方と後方にそれぞれ搭載しているタイプです。2つのカメラで垂直方向と水平方向のそれぞれを360度撮影し、「スティッチング」という技術を用いて繋ぎ合わせることで映像や写真を作成します。
    カメラの下方等も含めた全方位の撮影が可能であることが最大の特徴で、撮影したものをVR機器等であらゆる方向から楽しみたい場合にも適しています。
    デメリットは、半天球型よりも価格が高くなりやすいこと・撮影者や三脚・スティック等のアクセサリの映り込みが発生することが挙げられます。
  • 半天球型
    レンズが前方に1つ搭載されているタイプです。全天球型と異なり、水平方向の360度のみ撮影可能で、レンズより下方の部分については映すことができません。
    デメリットが大きいように思える半天球型ですが、全天球型と比較して下記のようなメリットがあります。
      • 撮影者やアクセサリが映りこみにくい
      • 撮影後の映像や写真の編集・切り取り等がしやすい
      • 軽量・小型のものが多い
      • 安価なものが多い

全天球型も半天球型もそれぞれメリット・デメリットがあります。
自分がどんな映像・写真を撮影したいか、利用するシチュエーション、予算等を踏まえて選択するのがおすすめです。

 

360度カメラのメリットは? おすすめ利用シーンも併せて紹介

圧倒的な臨場感と没入感! 新しい「映え」をカタチにできる

360度カメラを使う最大のメリットはやはり、従来のカメラとは全く異なる形の「映える」撮影ができることです。360度カメラならではの先進的で「あっ」と目を引くような写真や映像をつくることができます。
写真の場合、360度を横につなげたパノラマ写真はもちろん、カメラを中心に周りを球状に囲むような独特の写真(下記)も撮影することができます。

 

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RICOH THETA(@theta360official_jp)がシェアした投稿

InstagramやTwitterなどへ投稿する際にはアプリ等での編集が必要ですが、RICOH THETAなど専用の投稿プラットフォームを備えている機種もあります。

 

映像ではシームレスに視野を切り替えられる・様々な角度の撮影が可能であるため、より臨場感のある映像を作ることができます。
撮影者の視点で撮影すれば、見る人がまるで撮影者になったような没入感の高い映像を作れるでしょう。

 

また、YouTubeは360度動画の投稿に対応しているため、下記のような視聴者が自由に視点を切り替えながら能動的に閲覧する動画を投稿できます。
VR機器での再生に対応している機種であれば、VRで撮影した旅行の記録を再体験するような楽しみ方も可能です。

 

360度カメラが活躍するおすすめ利用シーン

どんなシーンでも先進的な撮影ができる360度カメラですが、そのメリットが特に発揮できるのは下記のような場面でしょう。

    • 結婚式、パーティなど人の多い場所
      360度カメラであれば、たくさんの人を同時に写真や映像に納めることができます。
      メインの人物だけではなく周囲のリアクションも含めて撮影されるため、結婚式やパーティなどのお祝いの場では特におすすめです。
      後日見返した際にも、よりリアルに思い出が蘇ってくること間違いなしでしょう。
    • レジャー・旅行
      上下左右を含めた景色の全景を一度に撮影できる360度カメラ。レジャーや旅行など、非日常的なシチュエーションではそのメリットを大いに発揮できます。景色が魅力の観光スポットや海外などでは、天気や背景を含めた雰囲気全体を簡単に撮影できます。いろいろな方向で何度も撮影する必要もありません。
      また、いわゆる「自撮り」をしたい場合にも活躍します。自分がカメラの画角に収まるかどうかを気にすることなく、シャッターを押すだけで景色の中に自分を含めた状態で撮影することができます。
    • スポーツ・ツーリングなど動きの多いシーン
      Insta360社等、360度カメラを「アクションカメラ」として打ち出しているメーカーも存在します。特に動画の場合は、広角の映像がアクションのスピード感や臨場感を高め、迫力のある撮影ができます。機種によって手ブレ補正の性能などが異なりますので、アクションシーンを撮影したいと考えている場合は動きに強いことを謳っている機種を選びましょう。

 

 

360度カメラの技術的な進化と普及の歴史

360度カメラは、かつては業務用のものがほとんどで「持っているだけで珍しい」とも言われていました。ですが近年ではエントリーモデルであれば2万円台から購入でき、比較的手に入りやすい価格の商品が増えています。
ここでは、現在に至るまで360度カメラがどのような歴史を辿ってきたのか、技術と普及という2つの観点からご紹介します。

 

360度カメラの技術的な変遷

「360度を撮影する」技術のうちすでに一般的になったものには、先述したスマートフォン等に搭載されている「パノラマモード」があります。こちらは通常のカメラを水平移動させて写真を繋ぎ合わせることで360度を一枚の長い写真として生成するものです。

さらに遡ると「パノラマカメラ」として、「レンズを回転させる形式(スイングレンズ方式)」や「カメラを回転させる形式」のもの、レンズのフレームが横に長い形式のものなど様々な形で広い画角での撮影を可能にする技術の開発が行われてきました。

現在の360度カメラに用いられているのは「ミラー方式(または、レンズ方式)」と呼ばれるもので、広い画角を撮影できる特殊なミラーまたはレンズを用いて撮影を行います。従来はカメラやレンズを動かすことで実現していた広角撮影を、ミラーやレンズそのものの進化によって実現したのが現在の360度カメラであると言えるでしょう。

 

360度カメラの普及の歴史

2010年代に入ると動画や画像投稿プラットフォームの拡大によって、より先進的な画像や映像を撮影したいというニーズが一般消費者の間でも高まっていきます。

2013年にRICOH THETA(シータ)が初の一般消費者向け360度カメラとして発売(※)されると、2016年頃には他のメーカーも多数追随。360度カメラを専門に製造するメーカー「Insta360」が誕生する等、市場は大きな広がりを見せ、それぞれに強みを持った多様な商品が登場しています。

※出典(2022/0908 閲覧):東洋経済オンライン 「リコー、「360度カメラ」に見いだす大転換への道」

 

その他、360度カメラの普及に寄与したと考えられる事象

  • VR技術の進歩・一般化:
    高性能なVRゴーグル等が一般家庭でも手に入るようになった
  • 動画投稿プラットフォーム等の360度映像対応:
    YouTubeが2015年、Facebookが2016年に対応開始
  • コロナ禍によるバーチャルツアーの需要急増:
    VRや360度動画等を用いて自宅に居ながら旅行気分を味わいたい、遠隔で不動産の内見をしたいといったニーズが増加

 

まとめ

今後もさらなる進歩と市場拡大が予想される360度カメラ。人々の表現や体験の幅を広げるツールとして、多くの可能性を秘めた技術であることは間違いないでしょう。

また、本記事で360度カメラに興味を持っていただけた方へ向けて、選び方のポイントやおすすめ機種を別の記事にてご紹介予定です。
公開まで今しばらくお待ちくださいませ!

我々、株式会社ジザイエでは「すべての人が時空を超えて働ける世界へ」をミッションとして掲げています。360度カメラはすでに不動産業におけるリモート内見やコロナ禍でのバーチャルツアー等の実現に活用されており、我々が目指す「自在化」を後押しする技術です。これからもその進歩に注目するとともに、新たなサービス開発への活用も推し進めていきます。

 

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ライター

LN

ライターとして、複数のメディアで主にIT分野のインタビューや記事ライティング・編集を担当。様々な趣味を持っており、最近は漫画アプリや動画・配信の閲覧に時間を費やしている。

haruka
監修者

haruka

QAとしてキャリアをスタート。複数プロジェクトを経験し、最近は受託開発のディレクターも経験させてもらってます。JIZAIE blogではディレクションを担当。映画やドラマ鑑賞が好き。スポーツ観戦もたまに。

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